2014年8月25日月曜日

日本の実用英語教育の羅針盤!!

日本の実用英語教育の歴史は英語検定試験問題の歴史そのものであると言ってよいだろう。文科省が認定していたこともあり、英検は、学校英語に歩調を合わせて発展してきたからである。そして、実用英語分野では中学、高校を少しずつリードしてきた。現在、年間、約230万人が受験し、延べにして8,300万人が受験した日本では最大の英語技能試験である。
なお、10年ほど前に試験内容の大きな改訂があり、特に,二次面接試験では絵を用いて本格的に実用英会話運用力をチェックする試験へと変貌をとげた。今後、日本の英語教育がどの方向に進むかは英検の動向が大いに参考になる。これからも英検の試験問題傾向に注目してゆきたい。


小学校卒業までに英会話をマスター!?

母国語と同様に英語を話す人がヨーロッパ諸国には多い。母国語が英語と同じインド・ヨーロッパ語族に属するという有利さはあるが理由はそれだけではなさそうである。
子供たちが小学校卒業までに母国語と同様に英会話をマスターするオランダを例にしてみよう。「脳」の働きが最も活発な小学校低学年時に英語教育を導入すべきとのことで、オランダでは英語の義務教育開始年齢が小学1年生からである。また、語学をマスターするには毎日ふれることも大切との考えから、現在、文部省が定めるカリキュラムでは「毎日1時間」の学習となっている。
今後、日本の学校で「英語を話せる日本人」を育成するためには大いに参考になる実例であり、教育方針次第で日本人も小学校卒業までに英会話をマスターできる日がくるかもしれない。