2014年3月24日月曜日

備えあれば憂いなし

現在は一部の公立中学校で行われている「習熟度別指導」が全国的に広がりそうだ。
公立中学校では、アルファベットの読み書きが困難な生徒もおれば、日常英会話が堪能な生徒が混在し、「授業が進めにくい」との声が大きくなっております。
一方、一部の公立中学校で導入されている習熟度別指導クラスでは、生徒の理解度向上や学習姿勢の積極化などの効果がみられると報告されています。得意な生徒にはより高度な読解や英作文など発展的な学習に取り組ませております。

近い将来、中学校で子供がどの英語クラスに入るかは児童期の英語への取り組みが影響を及ぼす時代になるでしょう。


2014年2月27日木曜日

第三次英会話ブームの到来か?

多くの高校では今年度から英語で授業が行われているが、生徒に実践的な英語力を身に付けさせるため、文部科学省はより早い段階から実施することにした。2020年度から中学校の英語授業を原則として英語で行う方針を決めたのである。
小学校で、現在の中学校の学習内容を一部取り入れ、基礎的な読み書きを学ぶため、中学校から英語の授業が可能になると判断したのである。また、指導体制を強化するため、英検などの外部試験を活用し、都道府県ごとに中高教師の語学力を公表する仕組みも設ける。

 こうした英語教育の改革は何をもたらすのであろうか?従来と異なり、今回は公教育が火付け役となる歴史的な第三次英会話ブームなのではないだろうか?


2014年1月30日木曜日

“ああ、驚いた!!“

“ああ、驚いた!!同時に強い責任感を感じています。”
この言葉は、ある私立小学校の英語担当教諭が待望のニュースを耳にした時に発した最初の言葉です。文部科学省は、小学校の英語教育開始時期を現行の5年生から3年生に引き下げ、5年生から正式科目にする方針を決定したのです。世界で活躍する人材を育成するため、早い時期から、基礎的な英語力を身に着けさせる目的で、東京オリンピック開催の2020年をめどに全面実施を目指します。

 日本人の英語教育開始時期・内容には、様々な論議の長い歴史があり、遅きに失した決定とも言えますが、早期英語教育関係者には“ああ、驚いた”がピッタリの表現かもしれません。


2013年12月25日水曜日

少しガンバレ!!


 世界各国から「日本よ。少しがんばれ!」の応援の声があります。それは何に対して、でしょうか?世界における日本のGDP(国民総生産額)や技術力の高さに比べて、はるかに劣る国民の「実用英語力」に対してです。実用英語力では韓国や中国にも抜かれてアジア圏では下から2番目に数えられています。

 ところが、日本人は基本的な数的処理能力、読解力、などを測定する「国際成人力」試験では世界トップなのです。世界共通語の英語力の低さと国際成人力の高さとのギャップは世界の人々には奇妙と映っているようです。

 しかし、現在の早期英語教育の隆盛が続けば、遠からず、この日本人の英語力に対するマイナスイメージは払拭されるでしょう。日本は官民あげて「少し」どころか「大いに」がんばっているからです。
 

2013年11月18日月曜日

「ちょっとランク上」

児童英会話業界の行く末をうらなうには回転寿司業界が参考になりそうだ。最近、「ちょっと高級」な寿司を導入し始めた回転寿司店が注目され繁盛している。寿司業界はこの10年間で1,000店舗も増えて全国で5,000店舗となり市場は飽和状態なのである。全国に大小1万数千教室あるとされる英会話業界も状況が似ている。大手校が提唱して社会通念となった教育プログラムや指導法に満足できない人々が新たなニーズを生み出し始めているからである。Talking Kidsは「ちょっとランク上」の教室であるのが面白い。

2013年10月18日金曜日

実用英語学習熱の高まり

中高校生の英語力を測る新テストの導入が決定した。文部科学省は、文法に偏っていると批判されてきた従来の英語力測定法を変更し、2015年に「読む・書く」に加えて「話す・聞く」の力も測ることを決定した。英語の四技能を対象とするわけである。全国の実験校で来年度は先ず英検とGTEC(ジーテック)などの民間検定の利用からスタートすることになっている。
実用英語学習熱は、2020年のオリンピックの開催、政府教育再生実行会議の提言、今回の決定等から格段に高まるはずである。わが国の学校英語教育は大きな変換期を迎えつつあるようだ。

2013年9月26日木曜日

英語脳

英語を素早く理解するためには英語脳が必要です。日本語を介さないで、英語を英語のままイメージや感覚で捉えて理解することを英語脳と呼びます。しかし、言語臨界期をすぎた成人がネイテイブ英語話者のように英語脳を獲得するのは不可能に近いとされています。日本語と英語では音の介在する周波数が大きく異なるせいです。科学の進歩で言語活動と脳の関係が明らかになりつつありますが、日本語より数倍高い英語の周波数に対応するには遅くとも10歳頃までには英語を聞いて発音する機会を得るのが理想とされています。